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IR アイアール・起業・財務コンサルのバニラックス Vanillaxのメモ

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中国人によるブランド買収
プラダ版≪ハゲタカ≫みたいなお話

 中国の陸強という人物を御存じだろうか? おそらく知らないだろう。彼は、上海富客斯実業(フォックスタウン)の総裁である。海外で流行している「アウトレット・モール」の事業モデルを、中国にいち早く導入した会社の1つだ。
 過去2年間、陸強氏はイタリアの高級ブランド、プラダの株式を買い進めてきた。彼は高級ブランド品を専門に取引する上海商人であり、本人の言うところによれば、プラダ株の約13%を実質所有している
 彼の見立てによれば、中国はやがて世界最大のぜいたく品の市場になる。それは、人々の予想よりも早く現実になりそうだとも話す。最近百貨店やドラッグストアでよく聞く中国語。日本にもどっと押し寄せているこのバイイングパワーは、 本土では更にパワーを増している。

 2008年に、プラダは株式公開を秘密裏に計画していた。この計画には多数の銀行が“Strategic Investor (戦略的投資家)”として加わっていたが、金融危機によりプラダの上場が棚上げになっただけでなく、投資した銀行も経営危機に陥ったのだ。
 プラダは、イタリアの銀行5行に対する少なくとも6億ユーロ(約650億円)の債務を返済できず、株式を銀行に差し押さえられたプラダ創業家の手元に残った持ち株は多くない。銀行はさらに、差し押さえた株式を競売にかけることを決め、世界中から買い手を募った。
 この情報を耳にした彼は、すぐにイタリアに飛んだ。
 彼自身がプラダというブランドが大好きなことだけが理由ではない。陸強氏に言わせれば、プラダは中国市場の開拓が十分ではなく、逆に言えば、非常に大きなポテンシャルがあるというのだ。中国市場は中国人に任せたほうがいい、というのはよく聞くセリフだ。彼もそう思っているようだが、プラダの経営陣はそうは考えていないようだ。中国人に買収されれば、品質もブランドイメージも低下してしまうと心配しているというのも諸外国が懸念するポイント。そう、プラダも同様に。

 以前、彼は経営危機に陥っていたドイツの高級ブランド「エスカーダ」の買収を試みたことがあるが、結果的に失敗したのは、保守的なドイツ人がブランドを中国人に売るのを頑なに拒んだためだ。この経験から、したたかであり、戦略家である彼はプラダとの直接交渉に入る前に、2000万ユーロ(約22億4000万円)を投じてイタリアのコンサルティング会社を買収した。この会社は、プラダがかつてロシア市場に参入した際に功績を挙げ、銀行の信頼を得ていた。彼にとっては格好の隠れ蓑だった
 買収したコンサルティング会社の任務は、プラダ株を差し押さえたイタリアの銀行と交渉することだ。その過程で、陸強氏は交渉の表に一切出なかった
 現時点で、彼はプラダ株の約13%を実質所有しているという。ただし、これはプラダ側では正式に確認されていない。無理もない、非上場企業であるプラダは名義書き換えなどの正式な依頼や名簿を閉めない限り、把握しきれないのだ。彼は近い将来20%以上まで買い増し、プラダの経営権を握ろうと画策していたようだ。
 ところが、買収の黒幕が中国人だと知ると、プラダ側はにわかに顔色を変え、対策を講じてきた。 大手名門企業と中国人は今、どんな状況にあるのだろうか。
 
 ちなみにぜいたく品の市場は、欧米と日本では縮小している。仮に中国市場の拡大がなければ、高級ブランドの経営は今よりずっと厳しかっただろうし、その果たしている役割は非常に大きい。フランスの有名ブランド、ランバンは既に台湾人に買収された。米国のトミーヒルフィガーもオーナーは中国人だプラダは中国人に買収されるのを心配しているが、彼氏は意に介さない。
 仮にプラダの経営権を握ったとしても、彼はブランドのポジショニングや創業家のデザイナーは変えず、経営も少なくとも5年間は現経営陣に任せるという。ただしアジア戦略だけは変える意向で、アジアの多くの消費者に受け入れてもらえるよう、少し価格が安く、それでいてファッショナブルなサブブランドを投入したいのだという。
 プラダが彼の考えを受け入れるかどうかは別として、数ヶ月前、上海に「プラダ」ブランドのショップを2店舗と、姉妹ブランド「ミュウミュウ」のショップを2店舗オープンし、下半期には四川省成都市や浙江省杭州市にも新しいショップを開くことからも今後数年間、中国市場に積極投資を続けると見られる。
 
 プラダが中国人の買収を拒否したとしても、彼はあきらめるつもりはないようで、他の高級ブランドを買収する機会も、虎視眈々と狙っているという。
 昨今ラオックスやレナウンといった日本の上場企業に中国が手を伸ばしてきたように、今後も中国との関係は重要なものになろう。弊社にも中国サイドから、日本企業買収・提携・出資といった話が今も舞い込んでいる
| vanillaxj | News and analysis | 21:17 | comments(1) | - | - | - |
コメント
上海アウトレットや、Foxtown「東方狐狸城」には行ったことがあります。
このきつねとたぬきが・・・微妙です^^
スポーツブランド以外はお客様もいなくて静か〜でした。
そして、中国ではお馴染みの「買一送一」一個買うと一個おまけ〜〜のコーナーも発見。
中国人パワーはすごいですが、ブランドイメージの低下が気になりますよね〜



| てん | 2010/08/15 2:13 PM |
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